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「自作キーボード設計 Vol1 設計入門編」の読書感想文

敬体で書いたり常体で書いたり中々安定しないブログですが、日常的に敬語しか使わない(タメ語使う人が家族しかない)のでブログでも敬体に統一しようかと思う今日この頃です。

さて、先日の記事にも書きましたが 自作キーボード設計ガイド Vol1 設計入門編 をベースにキーボードを自作したので読書感想文を残そうと思います。

この書籍はとにかく素晴らしいという言葉に尽きる内容で、これほど手垢が付くぐらい読み返して開き癖で膨らませてしまったのは大学の授業で使った Java の教科書以来でした。

もし私が自作キーボードについての本や記事を書くと、できることとやりたいことが多すぎて、あれやこれやと脱線しまくるという状況に陥ってしまいそうですが、この本はとにかく「まずは1回完成させる」ということに強くフォーカスしています。

各章で今やるべきことに集中させる構成になっていて、補足情報や必須でない知識が遠慮なく巻末の解説の章に飛ばされているためテンポよく読み進めることができます。

それによって、各章でしっかりアウトプットが出るので、高いモチベーションを維持して設計から発注まで行うことができました。

正直、動くものが手元に届くのに2,3回の失敗は覚悟していたのですが、多少のミスはあれど一発で動くものを得られたのは感動でした。

「こんな配列のキーボードが欲しいがどうしていいか分からない」という人は、まず Keyboard Layout Editor で配列を作成してこの本を読めば、いつの間にか基板が手元に届いているかも......?

余談ですが、 KiCad は無限のディスプレイサイズが欲しくなるようなツールです。

私はお布施もかねて物理版+電子版セットを買いましたが、 iPad や余剰なサブディスプレイがない方は物理本の方が作業性が良いかもしれません。

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