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「ネガティブ・ケイパビリティ」を読んだ

ずいぶん前から存在は知っていて「これは自分に足りていない能力だ!!」と思い即買いして積んでいたのをやっと消化。

とにかくすぐに詳細を詰める・結論を急ぐ・曖昧さを許容できない という私の性格にはない視点を得られたという意味で良書でした。

特に「第三章 分かりたがる脳」の

例えばクラシック音楽を初めて聴いたときなど、多くの人は「分からん」と言ってサジを投げます。しかしもともと音楽など分かるはずもなく、分からなくて良いのです。

に続く文書などは身に覚えがありすぎて、首がもげるほど頷きました。

この本はネガティブケイパビリティというワードを軸に、シェイクスピア・紫式部・プラセボ効果・精神科での臨床事例など著者の趣向・経験に関する話題を紹介する形式で書かれています。(全体の8割以上はネガティブケイパビリティそのものに関する説明では無く、これら構成されています)

ネガティブケイパビリティの低い私は「文学や医療はわからないからまぁいいや」とほとんど読み飛ばしてしまいましたが、そのうち興味が沸いたらまた読み返そうと思います。

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