4年ほど前にキーボードを自作して以来そのまま使い続けていましたが、近頃一部キーの反応が悪かったりチャタリングしたりなどの症状が出てきたのでまた新しく作ることにしました。
不具合のキースイッチだけ換えれば済む話だけど、折角なので新しいのほしい。
発売がめちゃくちゃ楽しみです。
さて、キーボードを作るとなると本体の他に付随していくつか決める必要がありますが、その最たる物としてキースイッチが上げられるでしょう。
今使ってるキーボードは Gateron Silent Red と Gateron Silent Brown を基板に直接ハンダ付けしてしまいましたが、過去の反省点として以下の物を探しています。
ソケット付けて後から交換できるようにしたい
ルブ済み
→ 自分でやるのはめんどい
45g より軽い & サイレントリニア
55g 程度の少し重め & タクタイル
ケース(ハウジングと呼ばれている?)はできれば黒か透明
ここ数週間ずっと遊舎工房さんや TALP KEYBOARD さんを漁っていましたが、ネット上のスペックだけだとよく分からなかったので下記 2商品を購入して試してみました。
KEY SWITCH SELECTION - Regular
KEY SWITCH SELECTION - Premium
写真左が Regular, 右が Premium です。
結論から言って最高の買い物でしたが、私の場合は下記どれかを買う予定です。
(素人の感想ですが...)
##Durock POM Linear Piano lubed
数値上は重め(ボトムアウトフォース:63.5gf)ですが、それを感じさせないほど滑らかな打鍵感と低い底打ち音が好みでした。
右手にはちょうど良い重みでしたが、左手には少し重すぎるのが難点かも...。
##Durock POM T1 Sunflower lubed
こちらもリニアと同じボトムアウトフォースですが、リニアの滑らかさに加えてタクタイル感がとても心地良いです。
全ての指で使うには重すぎるので、スペース・ IME 切り替えなど、押した時に少し強めのフィードバックが欲しいキーに割り当てる予定です。
##Feker Holy Pandars
こちらのブログ を拝見して一番楽しみにしていたキースイッチです。
ずっとリニア(とほぼタクタイル感のない Gateron Silent Brown )を使っていたので感動するような打鍵感でした。
Durock POM T1 Sunflower を触った後だったのでびっくりするほど軽いキーの入りと少し高めの底打ち音、底打ち前後で少し重めになるも印象的でした。
これを全キーに採用すると確実に家族から「うっせぇ」と言われてしまうので、Esc など使用頻度が低くフィードバックが欲しいキーに最適ですね。
##Sakurio
このスイッチテスターを買うまで全く知らなかったのですが、今回届いた中ではダントツで静かに感じるキースイッチです。
私は普段 Gateron Silent に静音リング2つをつけて使用していますが、あの独特のぶにゅっとした感覚も無く、低く鈍い音がコツコツと鳴ります。
スプリングのスレ感もほとんど感じず、重さもちょうど良かったので全キーこれでも良いかも...。
##Alpaca
超滑らかなリニアキースイッチです。Durock POM Linear Piano と比較して軽めで、底打ち音も控えめなので、「良い打鍵感は欲しいけど少し音が控えめな方が良い」というケースにぴったりマッチしそうです。
執筆当時で在庫が僅少なのが悩ましい...。
というわけで、1台だけ作る予定だったのが
普段使い用に Durock POM Linear Piano, T1 Sunflower
家族の就寝中やオンラインミーティング用に Sakurio
の2台を作る可能性が浮上してしまいました。
余談として、KEY SWITCH SELECTION はとても良い買い物ですがいくつか注意点があります。
アクリルの厚みがピンより薄いので、ゴム脚など付けないとテーブルが傷つく
キースイッチが外れやすく、一度にたくさん外れたらどれがどれか分からなくなるリスクがある
2, 3 個であればすぐわかるように異なる色のキーキャップを交互に配置して暫定対応
その場合は遊舎工房さんの写真を元にリカバリ
これを買うとほぼ間違いなくキーボードを2台以上作りたくなる
それでは皆様、良い沼ライフを。